僕の上司は社内勉強会が大好きでよく「なんかしら開催して」と司令を受けるのですが、正直、一度もうまくいったことがありません。
そんなことがもう2年で10回以上続いています。
普段温厚な僕ですがさすがにイラッときてしまい、上司に勉強会をやめましょうと提案しました。
結果、勉強会はめでたくしばらく中止の方向でまとまったのですが、その際上司を説得するのに使った過去のアンチパターンをまとめましたので、ご紹介します。
目次
テーマ・ネタ編
社内勉強会のネタってチョイスが難しいですよね。
次のようなテーマはあまり盛り上がらないのでやめましょう。
インシデント対応の振り返り
過去に発生したインシデント対応の振り返りをやりたがる中堅さんが何人かいらっしゃいました。
以前発生したセキュリティ事故をテーマに議論しましょうという感じを想定されていたのでしょうが、気がつくと当事者の吊るし上げになってしまいました。なぜか最後は当事者が反省の弁を述べるという……。
やるなら口うるさい役職者が不参加のときにしましょう。
作業ミスの振り返り
これもNGです。やはり中堅社員にお願いした際、チョイスしてきました。
若手である当事者に対し、参加者10人が次々に質問を投げかけ
「なぜ間違えたのか?」→「○○だったからです」→「それはどうして?」
というなぜなぜ分析をやるという地獄の1時間でした。
僕でしたら逆ギレしてしまいそうです。
もしやるなら、絶対にこういう構図にならないように工夫しましょう。
家族旅行の感想
正直、上司のプライベートになんの興味もありません。
技術や過去のプロジェクトの話をリクエストしたのに……。
発起人のはずなのに……。
今月買ってよかったもの
ブログ界隈で流行っているからといって社内勉強会でやられても、「ふーん」で終わってしまいます。
Amazonで買ったタブレットでコーディングできるようにプライベートなクラウド環境を構築したというような話ならみんな面白がると思います。
やる気なし編
やりたくないならそう言ってくれれば調整したのに~というパターンです。
Qiitaの読み合わせ
言わずと知れたプログラマのための技術情報共有サービスです。
大変有意な情報がまとまっているのですが、「で?」っていう内容をただ紹介していくのだけは無意味なのでやめましょう。
せめて着地点を用意してきてください。その場で検索して、またまた目に入った良さそうなのをピックアップするのは最悪です。
プロジェクトの進捗報告
ここでやる内容じゃないよね?
それを聞いてどうすればいいのかな?
チュートリアルやる編
リクエストがあり、僕が担当の回に1度だけ開催したのですが、ただのもくもく回になってしまいました。
Vue.jsのチュートリアル
別にVue.jsが悪いわけではなりません。
むしろ公式サイトが日本語対応されており、大変スタートが切りやすいフレームワークです。
またそういった関係かネット上に日本語の情報が大量にあり、僕がわざわざ時間を割いてまで紹介する必要がありませんでした。
3人集まってくれたのですが、ほとんど公式サイトを参照しつつ自習してもらうような形となってしましました。
せっかく人が集まるので、自分で調べればわかる系は社内勉強会に向いてませんね。
Vue.js – The Progressive JavaScript Framework.
まとめ
僕が2年間社内勉強会の運営をしていく中で気がついたアンチパターンは次の通りです。
- やる気のない人は無理に誘わない
- 講義形式かつ教師と生徒の構図ができるテーマはよくない
- 調べればわかる系は向かない
- 勉強会は指示されてやるものではない
結局、いつも参加してくれるのは意識の高い数名だけです。
そしてそういった人たちは気がついたら、転職しています。
もちろんこれは僕が見ている狭い世界だけの話かもしれませんが、普段から勉強しないシステムエンジニアはあまり信用されませんよね。
これからは個人的に学習していこうと思います。