そろそろ情報処理技術者試験の時期ですね。
はじめに
IT企業で若手社員に情報技術者試験のレクチャーをはじめて3年半たちました。
講師をやっていく中で、色々な背景を持つ社員と話をしてきました。
その結果、何となくの合格パターンみたいなものが僕の中にできつつあるので、今回は応用情報技術者試験の勉強法と合格するための対策について残しておこうと思います。
何度も受けているけど、あと一歩で合格に至らないという方の参考になれば幸いです。
勉強スケジュール
春に受ける場合も、秋に受ける場合も基本的には同じです。
試験3ヶ月前 | 1年前の過去問(午後のみ)を解いてみて、苦手な分野と得意な分野を把握する 苦手な分野:ネットで調べたり参考書を読んだりする 得意な分野:何もしない |
試験2ヶ月前 | 直前の分以外の過去問(午後のみ)を解いてみる。まだ午後対策を中心に考える 間違えたところは、理解できるまでちゃんと調べる。 得意なところは、まだなにもしない。 |
試験1ヶ月前 | 引き続き午後対策を行うが、そろそろ午前の過去問に手を出しはじめる 午前問題は、理解することよりも解答の暗記につとめる |
試験2週間前 | 午前問題が8割解答できるなら、午前対策は終了。100%にするのは無駄なので程々に。 残りは全力で午後問題対策に取り組む。 |
試験1週間前 | 直前の過去問をすべて解いてみる。ちゃんと対策を取っていれば午前は余裕、午後六割くらいのはず。午後問題で間違えたところの復習を中心に苦手な領域の再確認。 |
試験前日 | 勉強はあまりせず、ちゃんと寝る。 |
過去問はこちらがおすすめです。シンプル・イズ・ベスト!
合格のポイント
1.午前問題は暗記する
ちゃんと勉強している人なら気がつくはず。午前は過去問の使い回しが6割です。
しかも、午前合格の基準は6割。
午前の試験は足切りということでしょうね。応用情報も基本情報も同じ。さらにいうと高度区分の試験も変わりありません。
昔、午前で落ちるやつはただ勉強していないだけと先輩に笑われました(笑)
2.午後のプログラミングとアルゴリズムは回避しよう
午後は、問1の情報セキュリティが必須で、他の問2~4は選択問題です。
比較的難易度が高く、当たり外れが激しい「プログラミング」は回避が無難です。
また、アルゴリズム系の問題やSEの基礎知識系が幅広く出題されそうな「システムアーキテクチャ」「情報システム開発」についても自信が無い方は回避したほうが安全です。
逆に必須で選んでほしいのは
- 「サービスマネジメント」
- 「システム監査」
- 「プロジェクトマネジメント」
です。
理由は、簡単だからです。覚えることも少ないので、おそらくほとんどの方が1~2回分の過去問を解いてみれば感覚をつかむことができるかと思います。
また、残りの1問は自分の得意な領域で攻めていくのが定石かと思います。SEなんだからネットワークかDBを選ぶ!と格好を付ける必要は絶対ありませんが、得意な方は選択してもOKかと。
ただ、今回の試験を通じてネットワークあるいはDBを勉強したい!とかならやめたほうがいいです。それは別の機会にしましょう。
まずは応用情報技術者試験に合格するため、「経営戦略」を選択してください。
- 「経営戦略」
- 「ネットワーク」
- 「データベース」
3.情報セキュリティは過去問中心に!
数年前からIPAが情報セキュリティに力を入れはじめ、午後問題では必須となりました。
その影響か書店の情報処理技術者試験コーナーには、情報セキュリティ専門の参考書が置かれるようになったのですが、それには手を出してはいけません。
地雷みたいなものなので、立ち読み程度にしておきましょう。
勉強の基本は過去問です。
セキュリティを基礎から勉強しはじめたらキリがありませんし、応用情報技術者試験ではそこまで深いセキュリティの知識は必要ありません。
IT系の企業に努めている方は日頃から情報セキュリティ教育的なものを受講していることでしょうから、基本的な知識はついているはずです。
また、客先に常駐している方にとっては耳たこではないでしょうか。
応用情報技術者試験の情報セキュリティはその程度です。
なので、専門書には手を出さずに過去問の復習を繰り返して下さい。
過去問はやはりこちらがおすすめです。
まとめ
- 午前はとにかく暗記
- 午後はプログラミングには手を出さない
- 情報セキュリティは過去問を繰り返すだけでOK
もう3月になりそうですが、まだ間に合います。
午前で落ちるのは恥ずかしいと自分に言い聞かせて、最後まで諦めずに頑張りましょう!!