【体験談】肛門周囲膿瘍になった夏~前編~

こんにちは!スギモトです!

この夏「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」になりました。

聞き慣れない病名ですのでピンとこない方も多いかと思います。

簡単に言うと、見てもらった先生曰く、痔瘻(じろう)の一歩前の状態だそうです。それでもよくわからない方は、痔のやばいやつくらいに思ってもらっても大丈夫です。

このエントリーでは、そんな「肛門周囲膿瘍」について体験談を交えて「どんな症状で」「どんな治療をされ」「どんな生活を送ることになるのか」などをご紹介していきたいと思います。

お尻に違和感が

日本中が30度を超える暑さに見舞われていた7月のある祝日の月曜日、わたしは便秘気味でした。

数年前からたまに1~2日でないこともあったので、そこまで気にはしていなかったのですが、さすがに4日も出ていないのは少しだけ気になっており、少しでも気配があったら出してやろうとちょくちょくトイレに行っていました。

お昼頃、2度目の気配を感じ自宅のトイレで構えたのですが、やはりヤツが顔を出す様子はありませんでした。すぐそこまできているのに!

そこで、グズグズしているヤツを徐々に締め上げるように下半身に力を入れてみました。これが効果抜群。少しずつ前進している様子が感じとれたのです。

こうなってくると文字通り力が入ります。体の内側から外側に向けてエネルギーを放出するようにググっと思いっきり踏ん張りました。

そして――スポンっと小ぶりなモノを見事に発射することに成功しました。

スッキリした気分でトイレを出て、さてゲームの続きをとソファーに腰を下ろしたのですが、なんだかお尻に違和感が……。まだ出口近くに残っているのかと、再びトイレに戻ってみるのですが、しばらくしても変化なし。さらに10分ほど待ってみてもやはり変わらず。

蒸し暑いトイレ内でおかしいなと冷や汗をかきはじめ、恐る恐る肛門付近を触ってみるのですが、特別変わった様子なし。気のせいかもしれない。たぶんそうだろう。しばらくしたら落ち着くはずだ――自分に言い聞かせるようにその日は普段と変わらず過ごしたのです。

今思うとこのタイミングから、すでに異変が起こっていたのでした。

突然の激痛

はじめてお尻に違和感を覚えた翌日は特に何事もなく過ごしました。食事も普通にし、多少硬かったですが排便もしました。むしろお尻のことなど忘れていた状態でした。

しかし、翌日の朝です。お尻に違和感を覚えて目を冷ましました。

寝返りを打つたびに痛みとは言えないけど、普通ではない感覚に襲われていたのです。

ただ、おかしいなと思いながらも特別なにかに困ることもなかったので、そこまで気にすることなく日中は過ごしました。会社にもいきました。

しかし、夜になると少しずつお尻に異変が起こりはじめたのです。

まず、歩きづらくなってきました。

明らかに肛門付近になにかあるとわかるレベルで、そしてその異物は若干の痛みを伴ってきたのです。

そして、椅子に座ることが難しくなっていました。

この時点では「痔かな?」と疑念を抱いていたのですが、過去に切れ痔になったときは放っておいても自然治癒した経験があったため、やはりなにもせずにせいぜい大人しくしれいれば大丈夫だろうと、翌日も仕事があることもありそのままベッドに向かうことにしました。


翌日の木曜日。通勤途中は多少歩きづらかったのですが幸いシステムエンジニアですので、日中は基本的にはデスクワークです。椅子に座りづらく不格好な体勢だったかもしれませんが、なんとか作業を進めることはできました。たまたま会議もなく、一日中座っていることができたのも幸運でした。

ただ、それが逆によくなかったのかもしれません。

帰宅後もこのままなんとなく治っていくだろうなとご飯を食べ、シャワーを浴び、お尻も痛いし早く寝ようとベッドに入ろうとした瞬間――お尻に激痛が走ったのです。

声も出ないくらいの衝撃で、完全に油断していたこともあり、30になる男がそのままベッドにうずくまることしかできませんでした。間違いなく人生で一番の痛みでした。今まで腹痛だったり、頭痛だったり、虫歯からの歯痛などを一通り経験していたのですが、ステージが違い過ぎて比較にならないほどです。あんなもの痛くはない!

しばらくそのままベッドに寝転がっているとだいぶ痛みが和らいできたので、急いで痔について検索してみると、「外痔核(がいじがく)」という言葉がヒットしました。

外痔核であれば、そのままにしておいてもいつかは治る。しかも、痛いのは最初だけ。そんな情報を目にして若干の安心感を得たこともあり、痛みを多少我慢しつつその日はそのまま寝ることにしました。

もう一度言いますが、今思うとこの対応も誤っていました。

ロキソニン効果なし

翌朝はすでにベッドから体を起こそうとしただけで激痛が走るレベルになっていました。

体の向きを変えるだけでも痛みを伴います。何度が意味を堪えて検証した結果、どうやら肛門付近の筋肉を動かすと電撃を浴びたかのような衝撃が全身を駆け巡るということがわかりました。

ならばと、なんとかお尻に力を入れないようにベッドから起き上がろうとするのですが、これが中々大変。仰向けの状態から体を横に向けることも難しく、結局痛いのを我慢してベッドから這い出ることになりました。

当然、そんなことをやっていては出社なんてできません。

その日は午前半休とし、痛みと気持ちが落ち着いてから出社することにしました。

出社する際も、家から駅まで普段なら10分もかからないコースを15分以上かけて片足を引きながら行くことになり、さらに電車の中でも痛すぎて当然座れないので、お昼頃のガラガラの車内でなぜか立っているという状態でどうにかこうにか会社まで辿り着くことができました。

正直、家で寝ていたかったのですが、どうしても出社しないといけない約束があり、「あぁ、サラリーマンは嫌だなぁ……」としみじみ感じました。

さすがにその日は定時退社し、帰りの電車内で痔の痛みにもロキソニンが効くという情報を見つけたので、さっそくドラッグストアに寄ってすぐに飲んでみたのですが、やはりというか効果はありませんでした。他の方はどうかわかりませんが、少なくともわたしにはほとんど効き目がなかったです。

最後の頼みの綱、ロキソニンが効かないということでようやく覚悟を決めることができました。

病院に行こう、と。

しかし、金曜日の夜19時を回っていたためどこの診療所も開いていませんでした。唯一、深夜もやっているクリニックが電車で2駅先にあったのですが、肛門科の表記がない……。

電話して聞いてもよかったのですが、以前お世話になったことのあるクリニックが肛門科があり、かつ休日診療もやっていることを知っていたため、そちらに明日朝一で向かうことにしました。

おそらく判断が遅いと思います。同じ症状でお悩みの方は一刻も早く病院へ。肛門科あるいは外科、消化器外科でも診てくれるようですので。

後編につづく。

肛門周囲膿瘍になった夏~後編~