【体験談】肛門周囲膿瘍になった夏~後編~

こんにちは!スギモトです!

この夏「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」になりました。

聞き慣れない病名ですのでピンとこない方も多いかと思います。

このエントリーでは、そんな「肛門周囲膿瘍」について体験談を交えて「どんな症状で」「どんな治療をされ」「どんな生活を送ることになるのか」などをご紹介していきたいと思います。

前編はこちら。

肛門周囲膿瘍になった夏~前編~

はじめての肛門科

気温30度を超える土曜日の朝、はじめて肛門科の門を叩くことにしました。

駅から歩いて10分ほどの場所にある小さな診療所に向かったのですが、その道程が地獄のようでした。1cmほどの段差でも慎重に足と腰を下ろさないと肛門に激痛が走り、膝から崩れ落ちそうになるのです。

普段何気なく歩いている道でも意外と段差や障害物があり、日頃から足腰の悪い方はどうやって生活しているのか強く不安に感じました。都内のバリアフリー化をぜひお願いします!

あと、階段しかない駅の出入口も困りモノです。できれば、エレベーターかエスカレーターの設置をお願いします!さらにいうと、エスカレーターも乗り降りするときに、若干の段差があるモノもありますので、シームレスに移動できるようにしてほしい……。

結局、汗だくになりつつビビリながら歩いていたら20分近くかかって病院に到着しました。

病院についてから診察室に入るまでの流れは次の通りです。

  1. 受付で初診の旨を告げ、保険証を提出
  2. 問診票を渡されるので、記入。症状には「痔」と書きました。
  3. 名前を呼ばれるまで、座れないので立って待つ。不審な目を向けられるが気にしない。
  4. 診察室に呼ばれる

触診

診察室に呼ばれると、先生からとりあえず座ってくださいと言われたので、そのタイミングで座るのも困難だと告げました。相手はプロです。その時点でだいたい察すると思いますのでご安心ください。

軽く状況の説明をすると、いろいろ確認するので診察台に横になるように言われました。

こんな感じのスタイルで触診がはじまります。

触診のざっくりとした流れは次の通りです。あくまで先生の簡単な説明とお尻から感じとったものになります。

  1. 「あー、腫れてますねぇ~」と一言
  2. 「まずは消毒します。ちょっと痛いです」
  3. なにかを塗られる。めちゃめちゃ痛い。
  4. 「ちょっと中を見ますね。ちょっと痛いです」
  5. 肛門になにかを塗られ、なにかをハメられる。そこまで痛くはないが、ちょっと気持ち悪い
  6. 「中は問題ないですね。肛門の周りが腫れています。ここ痛いですよね」
  7. 腫れている部分をツンツンされ、激痛に思わず声が漏れる。先生ェ……。
  8. 「お尻綺麗にしておきますねぇ」
  9. 肛門を綺麗に拭かれて、やっぱり痛い。

10分程度の診察の結果、痔瘻の一歩前のやつ。肛門の周りに膿が溜まっていてそれが痛みの原因だと告げられました。一般的には「肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)」と呼ばれます、と。

ただし、自分の場合はまだ軽症?だったのか、本格的な肛門周囲膿瘍までいっていないレベルの腫れ具合だと説明がありました。自分の症状が命名され安心した気持ちと、マジの肛門周囲膿瘍ってどれだけ痛いのかと戦慄しました。

診断が下ったあとは、今後の治療方針についても説明があります。

  • 基本的に膿をなくさないとダメ
  • 膿が出れば痛みはひく
  • 膿は薬でなくしていくか、切開して絞り出すかの2択
  • いきなり切ることはしていないので、今日は薬を飲んでほしい
  • 痛み止めが効かなかったら、明日来てもいいよ。切るから。

とのことで抗生物質と痛み止めを処方されました。

これで、一安心したいところなのですが、肛門をいじられたからなのか痛みが引きません。病院内では初体験による多少の興奮があったからなのか、気にならなかったのですが、処方箋を持って病院近くの薬局に行く道程がやはり厳しかったです。前に歩けない……。横歩きするしかない状況でした。

そんな感じでしたので、本来であれば病院から家まで30分程度で移動できるのですが、薬を貰って家に着くまで1時間以上かかりました。

さらに痛すぎて昼食も取れず、しかし薬を飲まないといけないので――というか薬を飲めば楽になるはずだ!と無理やり一口食べ、すぐに痛み止めと抗生物質を飲んでみました。

が、30分経っても効果が現れず。1時間経っても、変わらず。

これはやばいんじゃないか。

今までは動かしたら痛かったのが、何もしなくても痛いのです。

ベッドに横になり寝てみるのですが、寝られるわけがありません。

結局、翌日まで我慢できず16時頃になって病院に電話し、もう一度診てもらうことになりました。土曜の夕方なのにありがたいです。

切開

さすがに病院まではタクシーで移動しました。

タクシーの後部座席に座るのも一苦労ですが、歩いていくよりかは100倍マシです。

病院の受付で今朝作ってもらったばかりのピカピカの診察券を出すと、すぐに診察室に呼ばれました。

先生に状況を軽く説明すると、やはり今朝と同じく診察台に横になるように言われ、一目「切ったほうがよさそうですね」と。こちらも「お願いします」と。

切開といっても、大げさなものではありませんでした。

肛門付近に麻酔を打って、腫れている部分に何かを刺して小さな穴を開けるだけです。

その後、マッサージをしてもらい膿を出して頂きました。

麻酔注射を打つ際、「ものすごく痛いですが、びっくりしないでくださいね」と恐怖心を煽られましたが、正直、先生の言葉から受けた印象以上の痛さでした。歩いているときの激痛を超える衝撃です。

ただ、驚くことにその麻酔注射の痛さが最後に感じた痛みでした。

一通り施術が終わると、先生は笑顔で「はい、終わりました。ズボン履いてそちらの椅子に座ってください」。

ここ何日かベッドから這い出ていた自分としては恐る恐る体を動かすのですが、信じられないくらい何も感じません。お尻に違和感を覚える前となんら変わらず、つまり肛門の激痛がまったくなくなっていたのです。

軽々ベッドから起き上がり、スッとパンツを履き、ササッと自然に丸椅子に座ることができました。

ありがとうございます!先生!

治療後の生活

「痛み止めは必要ないから、抗生物質だけ5日飲んで」

「で、薬がなくなったらもう一度診させてほしい」

「それまでの間、切った部分にガーゼを貼っておいてね」

「ガーゼはトイレに行くたび、シャワーを浴びるたびに貼り替えて」

ガーゼを毎回貼り替えるのは少し面倒ですが、痛みを我慢していたころに比べればなんでもできます。また、ガーゼはドラッグストアで便利なものが売っていました。

会社ではトイレに行くたびに、このガーゼを手にしていたので不審がられましたが仕方がありません。本当は女性みたくポーチなどに入れるといいのかもしれませんが、それはそれでねぇ?

ガーゼを貼る理由は膿が出てきたときパンツを汚してしまうからだそうです。

また、注意点としてはガーゼを貼る位置が悪いとチクチク痛いのでお気をつけください。

あと、最近は多くなってきましたが、トイレはウォシュレット付きのところで催すことをおすすめします。ガーゼを貼る際は肛門を清潔にしないといけません。トイレットペーパーで拭いただけでは少々心もとないので、なるべくウォシュレット付きトイレでしたほうがいいと思います。

幸い会社のトイレはウォシュレット付きでしたが、自宅マンションがついていませんでした。そのため、大のあとはわざわざシャワーで洗い流してから、ガーゼを貼っていました。自宅だったからまだよかったのですが、会社だったらウエットティッシュなどを利用する必要がありましたね……。(使ったウエットティッシュはどこに捨てればいいの??)

調べたところ、最近はこんなモノもあるようです。

携帯ウォシュレットは普通にほしいです。

薬がなくなったらもう一度診させてほしいとのことでしたので、5日後に再び診察してもらいました。

どうやらやはり運良く軽症だったようで、あとは自然治癒できるとのことでした。

薬を飲まなくなって1週間ほど経過していますが、現在、肛門に異常はありません。

まとめ

肛門周囲膿瘍も膿がたまる場所によっては、その後「痔瘻」になる可能性があるようです。

そのため、「痔瘻」にならないように予め手術をしておくといった場合もあるとのことでした。自分の場合はそれも必要がなさそうなようで、まさに不幸中の幸いでした。

ただし、再発する可能性はゼロではないので、少しでも気になったらすぐに病院に行こうと思っています。

もし現在似たような症状でお悩みの方は、すぐに肛門科に行ってください。肛門科が近くにない場合は外科、消化器外科でも診てくれるようです。

我慢しても何も変わらないどころか、さらに痛くなっていきます。

何度も言いますが、お尻が痛かったら必ず病院に。

最後までお読み頂きありがとうございました。